今回はオールNVMeサーバーについて紹介します!
NVMeとは
まずそもそもNVMeとは何なのでしょうか。
NVMeとはSSDが更に速くなったようなものになります。
これまではHDDの次に速いのがSSDというような感じでしたが、NVMeは更にSSDより上のストレージになります。
NVMeはサーバーの構成や、製品の仕様にもよりますが、SSDの約6倍程度速いとのことです。
SSD自体がHDDの3~4倍程度速いので、NVMeはHDDの10倍程度速いという計算になります。
しかし、これらの数字は仕様上の数字ですので、実際はこれよりも遅くなるということを頭に入れておいてください。
NVMe搭載のサーバー
ではNVMe搭載のサーバーはあるのでしょうか。
海外ではいくつかあるようですが、日本のNVMeが搭載されたサーバーはまだまだ数が少なく、9/13時点で調べたところたった2つしかありませんでした。
それがどのサーバーなのかというとエックスサーバーとwpX Speedです。
エックスサーバー
エックスサーバーは皆さんご存知かも知れませんが、レンタルサーバーではとても有名なサービスです。
エックスサーバーでは2020年2月27日のハードウェア増強でオールNVMeでのサーバーの提供を開始しています。
他にもCPUを新しいものに交換したり、メモリを従来の256GBから512GBへ増設したりと、様々なハードウェアが更新されています。
そのため、2020年2月14日~20日の期間で調査したところ、国内最速のサーバーとのことです。
エックスサーバーは有名どころのサーバーで、動作が快適で安定しているのが特徴です。
アクセスが集中しても高速で安定とのことですので、是非検討してみてはいかがでしょうか。
wpX Speed
wpX Speedとはエックスサーバーが運営しているWordPress専用のクラウド型レンタルサーバーとなっています。
2020年7月20日時点では国内最速のサーバーとのことです。
クラウド型レンタルサーバーとはCloud LinuxというOSが使われているサーバーのことです。
普通のサーバーとの違いは一人ひとりにメモリやCPUが割り当てられている感じという点です。
通常の共用サーバーはCPUを取り合いしているような感じなのですが、クラウド型レンタルサーバーの場合は仮想CPUという形で実質CPUを一人で使えるような感じです。
そのため、他のサイトにアクセスが集中しても影響を受けにくいです。
詳しく知りたい方は是非調べて見てください。
wpX SpeedはWordPressに特化したWordPress専用のサーバーになっています。
エックスサーバーはWordPress以外にもEC-CUBEなどの他のソフトもインストールできますが、wpX Speedの場合はWordPressに特化したものとなりますので、WordPressでサイトを運営するのであれば、ピッタリのサーバーと言えます。
また、wpX Speedはプランが豊富にあります。
用意されているプランはW1、W2、W3、W4、W5、W6、W7の7つで、価格としては1,320円/月~88,000円/月となっています。
価格は一時間ごとの課金性となっており、使った分だけ支払うというような形になっています。
初期費用は無料です。
各プランの簡単な違いについては下記表をご覧ください。(詳細については公式ページをご覧ください。)
W1 | W2 | W3 | W4 | W5 | W6 | W7 | |
料金(税抜) | 2円/時 上限1,320円/月 |
4円/時 上限2,640円/月 |
8円/時 上限5,280円/月 |
16円/時 上限11,000円/月 |
42円/時 上限33,000円/月 |
70円/時 上限55,000円/月 |
112円/時 上限88,000円/月 |
容量 | 200GB | 300GB | 400GB | 500GB | 700GB | 1TB | 1TB |
コア数 | 2コア | 3コア | 4コア | 5コア | 7コア | 10コア | 12コア |
メモリ | 2GB | 4GB | 8GB | 12GB | 24GB | 38GB | 56GB |
MySQL容量 | 1GB | 2GB | 3GB | 4GB | 5GB | 6GB | 10GB |
転送量目安 | 2.5TB/月 | 3.0TB/月 | 3.5TB/月 | 4.0TB/月 | 4.5TB/月 | 5.0TB/月 | 5.5TB/月 |
ドメイン | 独自ドメイン/無制限 | ||||||
RAID構成 | RAID10 |
用途にもよりますが、個人的には一番下のプラン(W1)で良いかと思います。
W1で足りなく感じたらW2,W3というようにプランを変えていくと良いでしょう。
プラン変更はいつでも行なえます。
エックスサーバーとwpX Speedの違い
エックスサーバーとwpX SpeedはどちらもNVMeを使っており、サーバーの機能もほとんど同じです。(wpX Speedの方がプランが豊富ですが)
両者の違いとしては以下のような点になるかと思います。
エックスサーバーとwpX Speedの違い
- WordPress専用かそうでないか
- 料金体系
- 初期費用
- サーバーのシステム
- お試し期間
それぞれ簡単に解説していきます。
WordPress専用かそうでないか
まずWordPress専用かそうでないかです。
エックスサーバーはWordPressももちろん使えますが、EC-CUBEなどを使うことも可能です。
一方でwpX SpeedではWordPressしか使うことができません。
しかし、WordPressに特化したサーバーとなっているので、エックスサーバーより快適に利用出来るのではないかと思います。
料金体系
次に料金体系が異なります。
エックスサーバーは月額制(月額〇〇円)なのに対し、wpX Speedは時間制(1時間あたり〇〇円)です。
そのため、wpX Speedの方が気軽に始められるかと思います。
初期費用
次に初期費用が異なります。
エックスサーバーは初期費用として3,300円(税込み)かかります。
一方でwpX Speedの場合は初期費用が無料ですので、こちらもwpX Speedの方が優れています。
サーバーのシステム
次にサーバーのシステムです。
エックスサーバーは通常の共用サーバーとなっているので、CPUなどを複数人で共用して使う形になっています。
一方で、wpX Speedは先程も紹介したようにクラウド型サーバーとなっています。
そのため、一人ひとりにvCPUなどが割り当てられていますので、他のサイトが重くても自分のサイトに影響が出ることが少ないです。
お試し期間
最後にお試し期間です。
エックスサーバーはお試し期間が10日間となっています。
wpX Speedの場合は基本的にはありませんが、1時間2円~試すことはできます。
(※キャンペーンなどでお試し期間が実施されている場合があります。)
この点に関してはエックスサーバーの方が優れていると言えるでしょう。
ポイント
- WordPress専用かそうでないか
→エックスサーバーは様々な機能が使える、wpX SpeedはWordPress専用 - 料金体系
→エックスサーバーは月額制、wpX Speedは時間制 - 初期費用
→エックスサーバーは3,300円(税込み)、wpX Speedは無料 - サーバーのシステム
→CPUなどがエックスサーバーは共用、wpX Speedはほぼ自分専用 - お試し期間
→エックスサーバーはお試し期間が10日間、wpX Speedはなし(キャンペーンなどによって異なる)
まとめ
今回はNVMe搭載のサーバーとしてエックスサーバーとwpX Speedを紹介しました。
個人的にはwpX Speedの方が様々な面で優れているなと感じました。
是非あなたもエックスサーバーやwpX Speedでブログを始めてみてはいかがでしょうか。
参考サイト